口呼吸がダメな理由。口呼吸のデメリットとは?
以前こちらのブログでは呼吸時の腹圧の話をさせていただきました。
今回も呼吸にまつわるお話。
口呼吸についてです。個人的には口呼吸はあまり好ましくなく、呼吸は鼻呼吸が良しと考えています。
また、テレビや雑誌などのメディアを通して口呼吸ではなく鼻呼吸が良いと聞いたり、言われたりすることがあると思います。
こちらでは口呼吸がもたらすデメリットを記事ごとに紹介していきます。
今回は歯並びと顔面形成の成長についてです。
口呼吸が顔の輪郭や歯並びの成長に影響をする
上顎骨や下顎骨などの口周りの骨の成長には舌による圧が影響をしていると言われています。
まずは舌の位置についてですが、
安静時の口腔内における正しい舌の位置は
口の中の天井部分に密着し、舌先が上の前歯のすぐ後ろに位置している状態
と言われています。
この位置をスポットと呼ばれることもあります。
舌がこのスポットに位置することで、上顎骨(上あご)を前方、側方に舌が押すため、上顎骨の成長を促すことができる。
呼吸の仕方と舌の位置というのはお互いに影響を受けやすいのです。
例えば、口呼吸だと安静時の舌の位置が低いポジションに位置するため、気道が狭窄されます。
すると、呼吸をするために口呼吸が起こります。
特に成長期の舌の位置、慢性的に口呼吸でいると、口呼吸に伴う舌の位置により歯の噛み合わせが悪くなったり、歯並びの乱列なども起こり得るのです。
では、舌先が低い位置にあるとどうなるのか?
舌先が低い位置(低位舌)による影響
安静時や嚥下時に舌先が低い位置にあることを低位舌と言います。
この低位舌の状態が続くと下顎骨を後下方に回転させ、気道の狭窄が起こります。
それにより、呼吸を続けるために口呼吸が起こるのです。
低位舌による歯並び、顔面形成への影響
本来上顎骨の成長を助ける舌が、下顎骨と下の前歯を前方、側方方向に圧力を加えるため、下顎の過成長が起こり、下顎が前方へ突出する、いわゆる受け口になりやすい。
舌がスポットと呼ばれる口蓋につかないとどうなるのか?
嚥下時に上顎骨と呼ばれる上顎の部分の成長に必要な圧力が舌から得られないため、上あごは成長が阻害される形になります。
口呼吸により、嚥下時に舌が下側の前歯の方向に出てしまうことで、
舌がスポットと呼ばれる上顎の前歯の後ろの部分に触れないために歯列の成長がきちんと行われないなどして、
- 前歯が前突しやすくなる
- 口呼吸により受け口になりやすくなる
- 舌と口唇の筋圧のバランスが崩れる
結果として歯並びの位置が崩れてします。
成長期の口呼吸と低位舌は早期発見、早期改善が必要だと思います。
大人の口呼吸による起こりうる弊害
- 疲れやすい
- 肩こり、腰痛
- 集中力低下
- 太りやすい
- 免疫力低下
大人になってからも口呼吸によってこれらの状態が起こることがあります。
これらについてもこちらのブログで紹介していきます。
パーソナルセッションにおける呼吸への取り組み
SyncBodyのパーソナルセッションでは先述のIAPを含めて、呼吸の正しい動作も重視しています。
パーソナルセッションで得た情報やエクササイズ方法をご自身でもご自宅などで実践することでより、より高い効果を得ることができます。
今まで、体が疲れやすい、マッサージや整体を受けても慢性痛が良くならない(すぐに元に戻ってしまう)方には、パーソナルセッションがオススメです。
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